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睡眠脳波計測と睡眠評価技術の確立及び評価システムの構築

24時間社会のわが国では、不眠や不規則な睡眠など、睡眠に悩む人が増えている。睡眠障害は、うつ病、循環器の病気などの引き金になる。しかし、不眠をはじめ、睡眠を簡便に計測する仕組みは存在しない。

我々は、睡眠の基礎研究で使用するラットやマウスなどの動物では、一対の電極で測定した脳波と筋電位だけでの睡眠判定を実現している。この実験動物の簡便な睡眠計測方法を、そこで我々は、動物の睡眠測定で開発したシステムを人間に応用して、自宅や旅先での睡眠測定が可能なポータブル睡眠計の開発に着手した。本プロジェクトは、独立行政法人科学技術振興機構の平成19年度大学発ベンチャー創出推進事業として採択され、2010年4月に、我々の開発した携帯型脳波計「夢眠計(むうみんけい)」(図3)の貸し出しと睡眠判定サービスを行うスリープウェル株式会社を創業して、企業や大学、睡眠クリニックとの共同研究を開始した。

我々が今回開発した測定装置は、従来のような大掛かりな装置を用いずに、単一電極による脳波の計測を可能とした独自技術に基づく世界最小レベルの携帯型脳波計測装置(重量約60g)である。装着も容易で不快感も少なく、個々人が日常的かつ簡易に脳波を測定して、睡眠中の脳の休息状態を知ると同時に、睡眠の質を計測できる。2009年度は宇宙航空研究開発機構と国立極地研究所との共同研究で、長期間の極地滞在における精神心理・生体リズムへの影響を評価する目的で、第50次南極地域観測隊員にも利用された。2010年も引き続き第51次隊員に届けられる事が決まっている。

このポータブル脳波計と評価システムによって快適な睡眠環境の改善、交通事故防止、メンタルヘルスケアの良質化などが可能となり、Quality of Life(生活の質:QOL)向上に寄与することが期待される。

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2009年10月25日、日本睡眠学会主催による、居眠り大歓迎の「睡眠コンサート」が大阪市中央公会堂で開催された。このコンサートでは、我々が開発した脳波計を用いて脳波測定モニターが行われた。

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